愛に溢れた世界より

だれかを、好きになりたくて仕方ないんでしょ

あの頃の自分に手を振って

小学生の頃の話

小4くらいまでは毎日遊んでばっかりで楽しかった。宿題しないで親に怒られた。当たり前だわ。友達という概念が良い意味でなくて、みんな仲良くて優しくてなんとなく心地いいと感じられてた。

進級して『女子』を知る。同調しないことは罪。意に反することをすると罪。裏切りは死。びっくりした。最初は気に入られてたと思う。普通だったから。でも一つ拒否をした。その瞬間に切られた。無視、物を隠す、陰口を叩く、仲間外れ。その瞬間人生つまらんと思った。死んでやろうと思った。でもチキンだから無理だった。誰にも言えなかった。親にも先生にも。人生で一番つまんなかった。

また進級した。義務教育だから。また新たなジャンルの人間と出会う。普通じゃない子。ノリと勢いとハイテンション。一気に好きになった。拒否されなかった。理由はわからないけれど。動きが鈍臭いから、とつけられたあだ名もその時のわたしにとっては心地よかった。1年前を思い出せば人と関われることが嬉しかったから。

 

入学した。最初は順調だった。半年くらいは。何がダメなんだろう。何が気に入らないの?よく分からない。途端に無視。話せない。話そうとするとどっか行く。土俵にすら上げてくれない。毎日つらい。生きててもしょーもない。制服にカッター忍ばせてた。何してんのほんと。

でも部活動だけはわたしの心の拠り所だった。あの場だけは認められていたと勝手に思ってる。心地いい先輩も同期も後輩もいた。たぶん。まだ会う機会があるということはそういうことなのかな。

3年間窮屈だった。いい思い出なんかなんもない。根暗で自信がなくて面白くもなんともない人間があの場で形成された。自分で作り上げてしまったのもあるけれど。

 

11歳から15歳までの5年間、人間として低空飛行を続けた。気がする。

「あの頃の自分がいたから今の自分がある」なんて前向きな発言しか使えないと思ってたけどそんなことないよ。

あの頃の自分をそのまま引き摺って自己肯定感の低い神経質な人間になってるよ。人生つまらんって嘆いてるけど10年経ってもおんなじこと言ってるから一緒だよ。

でもあの頃より笑うようになったし喋るようになったし、人の目を見て話すことも苦手だけど頑張れるようになったよ。会いたいと思う友達もできたよ。すごいでしょ?って威張ってやろう。

 

はやく前みたいにげらげら笑える日がこないかな。